越中國一宮 「雄山神社峰本社」とみくりが池温泉 ★★★★

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越中國一宮「雄山神社峰本社」

 

立山の雄山(おやま)神社峰本社は、越中国(富山県)の一宮神社の一つ、

日本百名山、雄山の山頂(3,003m)にあります。

立山は、富士山、白山と並ぶ日本三大霊山です。


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立山町には「雄山神社」は3つありますが、3つとも越中国一之宮神社になっています。

  • 雄山神社前立社壇

  • 雄山神社中宮祈願殿
  • 雄山神社峯本社

なので、一宮神社巡りしている方は、立山に登らなければなりません!

鳥海山大物忌神社本社(登り5時間半)に次いで難易度の高い神社といえるでしょう^^

 

「雄山神社峯本社」の開山は7月~9月末までの3か月間のみ。

その間だけ、頂上の神社にも神主と巫女さんも常駐しており、頂上で御朱印もいただけます。

 

登れない方は麓の「中宮祈願殿」でも山頂の御朱印をいただけますが、御朱印の種類は少し違っています。

晴れている日で普通の体力があれば年齢に関係なく登れますので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

【立山室堂平までのアクセス】

宿泊施設のある室堂平(標高2,400m)までは

長野県側からロープウェイ、バス、ケーブルカー等を乗り継いで、片道5,860円(往復9,050円)。

料金はかかりますが、その代り、途中、黒部ダムで観光できます。

 

富山側からはケーブルカーとバスだけで、片道2,430円(往復4,310円)。2018年現在

 

⇒富山駅からアルペンルートのアクセス詳細&みくりが池温泉の宿泊予約はこちらへ

 

開山中の夏のシーズンでしたら、長野県側の信濃大町、又は室堂平まで東京から直通の高速バスも運行されています。

三社合わせて一宮巡りをする場合には、富山駅から入った方が通り沿いにある「中宮祈願殿」、「雄山神社前立社壇」にもお参りできます。

 

【登山を始めるきかっけとなった立山】

立山の室堂平には3回ほど訪問していますが、登山を始めたのは2回目。

きっかけはその5日間でした^^

初訪問の際は景色が良いからということでふらっと立ち寄っただけでしたが、

その時、室堂平から見る景色があまりにも素晴らしく、

日本とは思えないヨーロッパアルプスのような山の風景だったので、

「あの山に登りたい~」と言いだしたのがきっかけでした。

その景色がこちら。

【立山連峰の絶景とみくりが池】

写真はみくりが池温泉から雷鳥沢に向かう遊歩道から見える立山連峰

関東在住の私にとっては日本の山とは思えない景色でした。

みくりが池南側から見える立山連峰

みくりが池に山の影がハートに写っていたら、近いうちに恋愛成就らしいですが、そんなことはどうでもいいくらい、素晴しい景色でした♪

 

【雄山神社峰本社参拝の前にお水取り 立山玉殿の湧水】

室堂駅から出てすぐの所には「立山玉殿の湧水」というスポットがあります。

神社参拝に合わせてお水取りも考えている方には好都合。

登山の給水にも、市販のミネラルウォーターよりもこちらの湧水の方が気分が高まります。

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「立山玉殿の湧水」

立山トンネルを掘削中に湧き出た水ということですが、全国名水百選にも選ばれた湧水です。

 

【室堂から雄山神社峰本社までの登山&装備】

◆登山装備と服装

真夏といえども標高3,000mにある立山。

登山装備と服装が気になります。

天気が良ければ歩いているうちに汗だくになるので最後は半そででも大丈夫ですが、山の天候は変わりやすいため、平地の11月下旬頃の気温を想像して行った方が良いとも思います。

Tシャツの上に長そでシャツ、寒い時にはその上にフリースのパーカーなどを羽織れるように。さらにゴアテックスの雨カッパの上下は必須です。雨傘は邪魔になるだけで危険です。

ストックは途中まであると便利ですが、一ノ越山荘以降はよじ登る箇所もでてくるので、折りたたんでリュックにしまえるタイプの方が便利です。

途中から岩に手を添えて登って行くので、手を切らないように手袋もあると便利です。

8月上旬以降であれば一部の雪渓を除いて雪は解けているのでアイゼンは不要です。

 

◆登山の所要時間

室堂から一ノ越山荘まで天気が良ければ普通の速さで1時間。

そこまでの道のりは、登りの傾斜は少しきついですが、整備された散歩道のような歩道になっているので歩きやすいです。

 

一ノ越山荘から先は天気が良ければほぼ1時間ほどで山頂に到着します。

ただ、砂利と大きな岩だらけで、岩をつかみながらよじ登るような箇所が続くので、両手を空けておかなければなりません。

 

登山をしたのは2回とも8月でしたが、初回の登山は快晴で登山客も多く歩きやすくほぼ時間通りに到着。

2回目は台風が迫っている日で山頂付近の天気は大荒れ。

一ノ越山荘までは1時間30分かかり、その先は1時間のはずのところ2時間30くらいかかりました。

横風と雨で体温も体力も奪われるので、想像以上に足が重くなります。

真夏だからといって油断はできません^^

 

【登山道~一ノ越山荘まで】

一ノ越に向かって歩き始めるとすぐ右側には「剣岳神社 祓度社」と書かれた小さな祠があります。

登山の安全祈願とこれから神域に入るご挨拶をして向かいます。

一ノ越山荘までは石畳の整備された歩道が続いています。

えっちら、おっちら、天気が悪いとかなりしんどいですが・・・。

途中一カ所だけある雪渓。

歩道と雪渓の間に隙間があって軽くジャンプしなければなりませんでしたが、優しい台湾の人たちがずっと待っていて歩いてくる人に手を差し伸べてくれていました。

雲行きがさらに怪しくなってきましたが、ようやく一の越山荘に到着。

山荘の標高2,700m。

立山周辺ではもっとも簡素な山小屋で、剱岳に向かう人が主に前泊で利用します。

一ノ越山荘の向かいには有料トイレもあります。洋式便座の半水洗トイレで意外と綺麗でした。

一ノ越山荘の中にある売店

スナック菓子、チョコレート、カップ麺、ビールやソフトドリンク等を販売しています。

手袋を忘れたのでここで軍手を買いました。

カップ麺とホットコーヒー

生ビールまであるとは驚き!

立山はほぼ全域で携帯電話の送受信が可能、フリーwifiも飛んでいて、かなり離れた雷鳥沢の方の山小屋でもカキ氷があったりと、設備はとても充実しています。

 

【登山道 一ノ越山荘から雄山山頂まで】

晴れていれば一の越山荘から山頂まで見えるのでモチベーションも上がります!

天気が悪いとテンションだだ下がり↓↓↓ 疲労も3倍(-.-)

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室堂から1時間ちょっと歩いて、一ノ越山荘を出て少し歩いた当たり。

上に見えるのは、山頂の売店付近。

周りはもう岩だらけです。

途中の岩場は結構な急斜面で、足場を見極めないと、細かい石が落ちてきて、後ろの方に迷惑がかかります。

 

しかし、地元富山の小学生らしき団体は、上履きのような薄っぺらい靴で、スタスタと登って行きました^^

雄山に登らないと、富山の男じゃない!という習慣があるそうです。

 

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下を眺めると、この景色♪

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地獄谷の方はこんな感じ。

遠くに湯気が立っています。

 

あと少しで頂上です。

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頂上付近の売店前に到着

 

一ノ越山荘から1時間で頂上に着きました。

鳥居をくぐった上に見える小さな屋根が「立山雄山神社」です。

鳥居をくぐるには、参拝料500円かかります。

鳥居の手前にあるプレートと展望スポット。ここはまだ頂上ではありません。

標高3,003mの石碑は拝殿横にあるので、頂点を踏みたい人は神社にお参りしなくても料金を払わないとですね^^

台風前日の頂上ご本殿参拝口

鳥居の先にかすかに見えるご本殿

ご本殿は悪天候のため閉まっていました。

NHKの番組だったと思いますが、このご本殿の建替えは高山に慣れているネパールの人たちによるものだというドキュメンタリーを見た記憶があります。

横にある頂上の石碑

本当の頂上はこちら。

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夏場はこの小さな小屋に神主さんが常駐しています。

初回の登山の時は若い神主さんでした。

砂利の上に座り、頭を垂れてご祈祷を受けます。

 

奥に「おみくじ」の箱が置いてありましたが、この時は気付かず(ー_ー)!!

 

ご祈祷を受けた方は、記念に鈴のついたお札をもらえます。

山開きは7月1日から(~9月30日)ですので、社務所で御朱印をいただけるのもその間だけになります。

神社の入場券と参拝記念のお札・購入したお守り

雄山神社峰本社の御朱印

 

【お参りしたら晴れてき立山】

頂上から見える立山連峰の山々

ご来光も見えますので、その場合にはよりパワースポット度がアップします。

みくりが池方面

修験者のいでたちで登る人。

 

 

 

【御祭神】

天手力男尊 (あめのたじからののみこと)
伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)

【御神徳】

事業発展、良縁、厄除け、開運招福、スポーツ、必勝祈願等

 

【みくりが池温泉宿泊レポ】

続いては室堂から徒歩15分、みくりが池の近くにある源泉かけ流し100%の温泉「みくりが池温泉」の宿泊レポートです。

みくりが池温泉は、標高日本一の温泉宿です。

「日本秘湯を守る会」会員、「日本温泉遺産源泉掛け流し風呂」認定の宿に選ばれています。

室堂には3軒の宿がありますが、天然温泉があるのは「みくりが池温泉」だけです。

20分ほど下った雷鳥沢には3軒の温泉付の山小屋がありますが、登山者でないと上り下りもキツいので、観光客が泊まるとしたらここ一択になると思います。

立山は富山県側でも長野県側からでも交通費がかかるので、吉方位旅行で出かけるならばやはり泊りがおススメです。2日滞在すればどちらかの日は晴れてくれるだろ言うという期待もできますし^^

 

「みくりが池温泉」には2004年と2017年に宿泊しています。

「みくりが池温泉」の外観

山小屋と呼ぶには立派過ぎる建物ですが、設備も水洗トイレあり、せっけんやシャンプーの使用もできるので山小屋に慣れていない人でも安心です。

客室は和室6畳間と2段ベッドのある相部屋タイプがありますが、個室は2名以上からとなっています。

和室タイプの客室

2回とも家族と一緒だったので個室タイプの部屋に泊まりました。

高所なのでテレビはなし、トイレは共同です。

電源はあるので、スマホやカメラの充電はできます。

相部屋の方は2段ベッドが1列又は2列の部屋が複数ありました。

カーテンで仕切られているのである程度のプライベートは保てます。

隣の人が気になる方は女性専用の相部屋を予約すると良いでしょう。

温泉は男女別の内湯が1つ。ぬる目とやや熱めの浴槽に分かれています。

白濁した酸性の硫黄泉ですが、肌触りは滑らか。

すぐ下に硫化水素ガスの舞う地獄谷からお湯を引いています。

食事は朝夕共に食堂のテーブル席で。人数が多い場合には2回の入替制になります。

隣との距離が近いので、一人旅の人は慣れていないとちょっと気になるかもしれません。

食事は標高2,000m超えの山小屋だと考えるととても豪華なモノでした。

生ビールもありますし、富山湾も近いのでホタルイカや白魚のお造りもあります。この二品は特におすすめです!

 

食事処は、昼間はレストラン&カフェになっていますが、ここの食事も高評価のようなので、日帰りでの立寄りもいいですよ♪

 

【雄山神社峰本社&みくりが池温泉の感想】

雄山神社そのものというよりは、この室堂平周辺全体がパワースポットです。

富山県は北アルプスに囲まれているので麓に下りても長閑な山の景色があるのですが、立山の絶景を見た後だと天国から地上に下りたくらいの格差があります^^

室堂平の満天の星空は、手が届きそうな距離☆

みくりが池温泉の宿の近辺は、雷鳥遭遇率もかなり高いようです。

室堂の絶景、登山、野生動物(雷鳥&おこじょ)との遭遇、宿の食事等々含めると、一生の思い出に残る旅になると思います♪

神社の参拝が目的で登山される方も、そうではなく観光で訪れる方も、滞在すれば心が洗われて帰ってくること間違いなしです。

 

パワースポット度★★★★4.8

 

夜空の星を眺めるツアーや、

開山前夜の雲上のチェロコンサート(元東京フィル楽団員の方)

などもあります。

 

⇒みくりが池温泉をインターネットで予約する

【みくりが池温泉 宿情報&温泉情報】

源泉掛け流し100%、加水・加温なし
泉質:単純酸性泉

効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進

 

日帰り温泉:9:00−16:00  大人600円 タオル300円 (バスタオルはなし)
宿泊客はチェックイン後も利用可(8:00~9:00は清掃時間)

 











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