今回は、史跡「足利学校」の中にある、「正一位霊験稲荷社」です。
足利学校の見取り図には表示されていないのですが、
こんなところに稲荷神社があったのか!という場所にあります。
[スポンサーリンク]
足利学校は、論語をはじめとする中世の総合大学みたいなところで、
孔子廟がある点では、湯島聖堂と似たような場所です。
湯島聖堂の方は神社でもなくお寺でもないけれど、
御朱印はありますし、論語が書かれた合格鉛筆は売っていますし、
大成殿という孔子廟の入り口門の脇に、合格祈願の絵馬がたくさん飾られています。
一方、足利学校の方は、この「正一位霊験稲荷社」の境内に合格絵馬が飾られていました。
入口 お稲荷さんですが、朱色の鳥居が続いているわけではありません。
絵馬掛け処には合格祈願の絵馬がたくさん掛けてありました。
なにせ、日本最古の学校内にある「正一位霊験」のある稲荷神社ですから、
そんじょそこらの神社よりも、よほど学業成就のご利益はありそうですよね(^o^)
二の鳥居には「正一位霊験稲荷社」とあります。
縁起の案内板
この正一位霊験稲荷社は、足利学校第七世庠主主玉崗瑞璵(九華―「宇降松」の校長です)が書いた天文23年(1554)9月の棟札に、足利学校の鎮守である稲荷大明神が年代が古く神体・社殿ともに破損しているので、あらたに神体を造立し、社殿を造営し、八幡大菩薩を合わせ祀ったとあるから、稲荷社の創建は天文23年(1554)よりかなり時代をさかのぼると思われる。
江戸時代この稲荷社は、霊験あらたかで足利の町の人々をはじめ近郷近在の人々が信仰し、祭礼におおぜいの人々が参詣した。またこの稲荷社の狐は、足利の町に異変が起こりそうな時は、前の晩などに危険を知らせて人々を守ったので、人々から大事にされたという。
江戸時代足利学校では毎年11月に御供小豆飯をわらにのせ、狐の穴に供えていた。この稲荷社が霊験あらたかなので、明和7年(1770)、第16世庠主千渓元泉が、もとの稲荷大明神を改め、正一位如意霊験と尊崇し、正一位霊験稲荷社とした。
社殿は天文23年(1554)創建当時のものと思われるが、明和9年(1772)あらたに梅や竜などの彫刻を社殿にとりつけた。
参道にある灯篭は、元文2年(1737)に足利町の石井新五兵衛・亀田市郎兵衛の寄進、水屋の手水鉢は江戸時代の大井権左衛門の寄進であり、明治42年(1909)図書館のところにあった社殿とともに現在地に移された。
神前には佐野の天明で作られた灯篭がある。 平成11年11月吉日
縁起によれば、学業成就はあまり関係がなさそうですね。
前の晩に出てきて危険を知らせた時に、狐の姿で夢に出て来たとかなんでしょうか。
稲荷神社ということは、御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)なのか。
八幡大菩薩を合祀したということで、合格祈願はこちらの八幡様(誉田別尊)の御神徳なのか。
神社としての説明はなかったので、よく分かりません。
本榊(ホンサカキ)。小ぶりな木でした。
ソメイヨシノ
もう1本、立派な木があったのですが、撮り忘れたようです。
手水舎 水は止まってました。
拝殿
拝殿の奥
手前には金色の狐の像があり、奥の御神体は木製のお稲荷さんがいました。
足利学校の見学が閉まる寸前になってしまい、
御朱印があるのか聞くのを忘れてしまいました。
恐らくないと思いますが^^
このお稲荷さんに入るには、足利学校に入場しなければならないのですが、
足利学校に行った際には素通りせずに見てみてください。
>>3000円で5000円分の宿泊ができる「とちぎ券」を利用できる宿
史跡 足利学校
栃木県足利市昌平町2338
TEL:0284-41-2655
JR両毛線足利駅から徒歩10分、東武伊勢崎線足利市駅から徒歩20分
受付時間 4月~9月 9:00~16:30
10月~3月 9:00~16:00
休日 第3月曜日(祝日、振り替休日のときは翌日)
年末年始(12/29~1/3)
その他 管理上やむを得ない場合
拝観料:大人400円
【♨温泉で祐気取り♨ 宿泊予約サイト】 | ||
【メニュー】
全国の一宮神社 ・全国のパワースポット ・お水取りのできる神社
伊勢神宮ガイド ・祐気取りグルメ ・源泉掛け流しのある温泉
吉方位の調べ方&自宅から100kmの地図 ・御朱印
神社・パワースポット YOUTUBE動画
祐気取り書籍 ・登山派神社ガール必需品♪
ブログ掲載・仏閣