味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)
系譜:大國主命と多紀理毘売命(たぎりひめのみこと、宗像三神)との子
古事記の表記:阿遅鉏高日子根神、阿遅志貴高日子根神、阿治志貴高日子根神
出雲国風土記の表記:阿遅須枳高日子
その他、阿遅鋤高日子根神、味耜高彦根命とも表記される。
別名: 迦毛大御神(かものおおみかみ)、賀茂神
神格:農業神、雷神
御神徳:国土開発、五穀豊穣
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【エピソード】
あじすきたかひこねは、「鋤」から連想される。古来、鋤は農具としてだけでなく、田の神を祀る祭具としても使われていた。父が国土開発の神であることから、農業神として祀られていることが多い。また、鋤は神の依代とされ、特に雷神と縁が深い。農夫が鋤を掲げたところ、突然の落雷と雷雨で田畑の渇水から救われたという昔話がある等、鋤と雷神、水神との結びつきが農業神として信仰されるきっかけとなったという説もある。
同じく穀霊である天若日子(あめのわかひこのかみ)と親しかったため、天若日子の葬儀に出向いたところ、あまりにそっくりなので親族にも間違えられてしまい、死者と同じ扱いをするとはと怒りを表したというエピソードがある。
【味耜高彦根命を祀る神社】
◆陸奥國一宮 都々古別神社(福島県東白川郡棚倉町馬場)
◆陸奥國一宮 都々古別神社(福島県東白川郡棚倉町八槻)
◆陸奥國一宮 石都々古和氣神社(福島県石川郡石川町)
◆高鴨神社(奈良県御所市)
◆鴨神社(岡山県玉野市長尾)
◆土佐國一宮 土佐神社(高知県高知市)
◆鳴無神社(高知県須崎市浦の内東分)
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